イノセント・ヴィーナス

突然ですが、目下はまり中のアニメイノセント・ヴィーナスについて語り書きします。
もともと声優で櫻井孝宏さんが出演されており、ランティス提供ＷＯＷＯW監修と言うのもあいまって、期待半分駄目元でも私的利益半分（このエゴイストめ）で見始めたところ・・・コレが意外に興味深い。

まず、語彙が貧弱ではない。子供対象に作られたものではないがR-１８の内容まで行くわけではない。納得がいく程度の知識欲と顕示欲が満たされる感覚。見ていて苦笑できる感覚。あくまでＷＯＷＯＷとランティスのバランス、据わりの良さを感じた。同時期にアニメのプロジェクトとして立ち上がった「シュヴァリエ」のほうがどちらかと言うとその宣伝効果（WOWOWアニメ十周年）も奏し知名度が高いが、私としてはこの「イノセント・ヴィーナス」も是非オススメしたい。前者は流石、稀代の謎の人物デオンの騎士をモチーフとしたオリジナル作品で、時代背景上堅苦しい間は否めない。言葉も自然畏まったものになってくる。それは、アニメーションの楽しさ娯楽性という物差しで計ると若干物足りないと思う。アニメーションには向き不向きな作品があるが、一種のCGのシーン（呪いと言うか魔法？）と装飾華美な王朝貴族の生活を表現したいが為だけにアニメーションという手段を使ったのなら浅はかと言うほかは無い。（し、これだけなら既にトリニティ・ブラッドで達成されているはず）今後の方向性を見直せるのなら見直したほうが良いだろう。ストーリーもネタとしては考えたなとは思ったが、一時の満足にしかならなかった。それにデオンの騎士自体が両性具有（？）と言われているのを少しひねっただけ・・・と言う批判を喰らっても文句は言えないのだろう。
そこへきて、後者「イノセント・ヴィーナス」だが、コレはオリジナル・・・だと思う。ネタ自体はヒロインの隠された能力を複数の機関が必要とし、それから逃げるといういわゆるお約束なもの。最近逆にお約束なアニメが少なかったのもありちょっと新鮮だった。私が女性・・・と言うのも重要なところだ。助け出されるお姫様に自身を投影できる。ただ、頼りすぎの情けない女性がヒロインではない。なりは少女だが、彼女は芯の強さがあり常に考えて行動している。そこもポイントだと思う。そう考えるとヒロインサイドの男の子たちも光ってくる。まずもってがなり立てたり怒りやすかったりする人がいない。（一部除く）上品といっても良いだろう。（と考えるとあの声優方の起用は正解だった）彼らが作り出す空間は明るすぎず暗すぎずちょうど良い。謎を抱え少し斜に構えた現代の思想の中で生きる私たちの、思考を妨げない程度のカタルシス的情緒。あまりに非現実的でもさめてしまうから、温度はコレくらいが心地よい。虐げられたものの苦悩も交錯するが不思議と静かな空間が支配する。復讐をテーマにしていても暗くならない。つまりくどくないのがいいのだ。台詞過多のアニメにもよさがあるが、この作品にはこっちが正解。戦闘シーンもあるが派手な銃撃戦と言うわけではなくそれは控えめであくまでストーリーを支えるため。戦闘シーンが悪いわけじゃないが、某ガン○ムと区別がつかなくなると危惧したのだろうか？（飛躍しすぎ）それにメカばかりに力を入れるとほかがないがしろにされてしまうと思う。
最後にコレだけひとつ。画面の構成。ピアノの連弾は上手いなと思った。そういうところまでの細やかさが女の子の心理を良く表していると思う。今後に期待できる作品である。

・・・って書いてきたはいいけど、文かったー（硬い）！！でもふざけて評論できるほど人間が腐っちゃいないのよ！（冗談はあの世で言え）いや、本当に感動したんですが、周りに知っている人がいなくて・・・おいおい（泣）
まあ、ちょっとふさいでたんですが悩みも払拭してくれた作品に対するお礼文みたいなものです（意味不明）
明日も仕事だよ～最近気になるのは、日本人が本当にやりたい仕事以外やらなくなったら、いったいどれくらいの人が仕事を続けているんだろうか？というものです。みんな何かしら我慢しているのでしょうけれど度が過ぎたり趣味とのバランスが崩れると精神がヤバイと思うのですがどうでしょうか。それは私が生粋の頑固者で融通が利かず真の研究者もしくは探求者だから思う妄想なのでしょうか。素直に仕事やめたいって言えよって話ですな、ははは。

ではまた！悩める諸君、帆を上げろ！心が思う道へと躊躇う理由は無い！！

以下メモ↓
週末までに動画全て確認。サイトの追加設計。紳士同盟クロスのイラストアップ。