雲なす証言の迷台詞編

• 「とは申せ！」「何かに興味を持つには、個人的に関わり合うのが一番と申しますから」ｐ１３
  バンターさん、珍しくエクスコラメーションつけてます（何）でも、１つ言って良いですか。バンターさんが個人的に関わり合ってるのって明らかにピーターですよね？（時々お忍び中は女中に手を出したりしてますが演技ってばればれだしそれをピーターに報告しているし）そんなに力入れて話されても。そしてそんなに興味深いんですか貴方のご主人様は（笑）
  
• 「わかっている。フレディとは子供の時からの付き合いだが、虫も殺せない男だよ。そもそも話を作るだけの頭がない」ｐ５９
  幼馴染に嫌疑がかけられたときの弁護。ピーター悪気なく容赦ない。無邪気が一番残酷だってばよ！！
  
• 「いかにも王よ。ここまでの発見は全部潰してくれたね。だがこの頭、血まみれにはなっても屈してはいない」（ダニエル書とW・E・ヘンリーの詩より抜粋）ｐ５９
  水差し役の友人（パーカーその人）に言い放った台詞。どこから持って来たのその台詞！みたいな。ちょっとグロいよ・・・w引用がすらすら出来るようになりたいものだわ…（脳みそ入れ替えな）
  
• 「自分の狂気にも法則がある」（ハムレットのもじり）ｐ６４
  犯罪者のいい訳その①～まあ全面的に支持ですが。私だって極論無闇に人殺しがしたいわけじゃなく地球の掃除がしたいと思ってるだけですから（デスノートか）
  
• 「バンター」「このひどい場所で唯一耐えられるものが、おまえのカフェ・オ・レだよ」ｐ１１１
  作中の随所で入れ替わり立ち代りの来訪者に褒められているバンターの入れたコーヒー（カフェ・オ・レ）。の、飲みたいじゃないか畜生っ！！と、思っているファンは私だけではないだろう…
  
• 「お前のお母さん！？いたとは知らなかったよ、バンター。いわば最初から完全な形で出現したものと思っていた」「七人のうち一人が手前でございました」「それはでたらめだね、バンター。僕にはわかっている。お前は唯一無二の存在だよ」ｐ１１２
  …御前はバンターを一体何だと思っているんだろう・・・（爆笑）宇宙外生命体！？（宇宙外かよ）ロボか！？ロボなのかーーー！！
  
• 「この血湧き肉踊るドラマの続きは、当劇場で上映の予定―だがいつ？知りたいものだ」ｐ１３０
  御前による御前の為の一人芝居（仮）。しかも一人突っ込みしちゃってるし。軽快な台詞テンポがいい。どこかで使えたらよいですね。（一体どこで使えると言うのだ）
  
• 「あなたはあなたの、私は私の片隅で（聖歌より）お若い頃、宣教師になりたいと思われたことはありませんか？僕はなりたくてね。たいていの子供が一度ぐらい考えるようです。そのほとんどが、完璧には程遠い大人になることを思うと妙ですね」ｐ１７８
  さりげなく皮肉言って去っていく御前。ブラックユーモアって日本人気づかない人も多いからね～いろいろ大変よ（は？）
  
• 「どうせ僕のすることは無駄なんだ！！」ｐ１９７
  パーカー氏の珍しい血迷った台詞。普段冷静なのにピーターがらみで散々な目に合わされている不運な人。良い人と書いて都合の良い人と読む。そんな感じ（微笑）
  
• 「ソヴィエト・クラブの人は、いろいろ疑われるのが愉しくてやっているんだろう？」「本物の危険人物と見なされたんだ。生涯で最も誇らしい瞬間だったはずじゃないか」ｐ２２１
  殺人の疑惑をかけられた人に嫌がらせ。ちょっと保守的な貴族議員を髣髴とさせる台詞。もちろん意図して言ってます。さも当然とさらり皮肉が言えると格好よいのですが、決まらないとただの嫌な人です。綱渡り！！でも御前だから多少の事は大目に見てあげるんだよみんな（爆笑）
  
• 「どうだった？あの若いご婦人なら、雇い主よりはおしゃべりだったろうね」「話してみたところ、あの若い者は」（「また馬鹿にされた」とピーター卿はつぶやいた）ｐ２４６
  バンター氏の女中懐柔作戦。絶対に失敗していないねこの男は（笑）女性の扱いがわかっている面と普段の鉄面皮のギャップ。どちらが本当のバンター氏なのか？謎は深まるばかり…（私はバンターは策士且つ腹黒いと思ってやまないが。裏ボスなんだぜ？きっと←妄想）今思ったけどバンターとハンターって紙一重じゃん！！…え、セイヤーズ女史それは狙ってですか？狩りの最終目的は誰なんですかーーーー！！！！やべっマジ興奮☆B×P最高。
  
• 「なりません御前―！」「離れていろ―動くな―捕まった！」ｐ２６１
  緊迫戦！！戦うのはぬめりを帯びた触手///…ではないです残念ながら★（何）でも変換して読もうと思えばいけます。腐女史は是非！！バンター氏が必死に御前を捕まえているのに悶えじぬこと請合いますよ！御前は御前でバンター巻き込まれないようにしてるし。なにこれなにこれ愛？（逝ってよし）
  
• 「バンター―どこ―おまえ大丈夫か？まだ礼も言っていない―僕は一体何をして―寝るところはある―のか？」「脱臼していても不思議はないよ。あんなに延々、僕を支えていてくれたんだから。ただでさえお前には世話になってばかりで、恩返しなんて到底できっこないし。だが忘れないよ。それはわかっているね？わかった、もう眼のやり場に困るようなことは言わない―とにかく、本当にありがとう。それでおしまい」ｐ２７３
  これ以上に感動した台詞を私は知りません（大袈裟）正直、配慮、思慕、記憶、感謝が絶妙なバランスで凝縮されている蜜のような濃い時間（笑）最後のそれでおしまいってのがバンターをピーターがどれだけ理解しているかが表現されていてとても好き。あんまり感謝しすぎても主従のバランス壊れちゃうし、バンター氏はそれを良しとしないでしょうしね。ああ～白いバンターはオフィシャルなんだけどなあ！
  
• 「いいやつだ！僕は君がたまにとろけて、そうやって上品に笑ってくれるのを見るのが好きでね」ｐ２８８
  前項で従僕と気持ちを確かめ合ったすぐ後にパーカーとじゃれるピーター卿（ため息）どっちかに絞れ。ていうか御前無自覚なのか意図的なのかはっきりしろ（身勝手な言い分）振り回されるパーカーが可愛そうだろう？！（違）だから三角関係とか言われちゃうんだよ君たち！（大間違い）
  ところで、とろけて・・・って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何！！！（爆笑）
  
• 「こんな脳味噌、茹でてしまえ！茹でてすりつぶしてバターを添えて、蕪料理だといって出してしまえ。それくらいの役にしか立たないんだから！僕を見てくれ！」（パーカー氏には不必要な指示だった）ｐ２９３
  セイヤーズ女史が自ら突っ込みを入れたくて仕方なかった（であろう当時にしては珍しい括弧文）の爆笑場面。僕を見てくれ！いや、見てるから！！！むしろもう見てるから！見てもわからんけど！！！（パーカーの心の叫び）同情します。
  
• 「行く手にはっきり見えている不幸をくよくよ思い悩んでどうする？」ｐ３４２
  マノン・レスコーというフランスの小説の一節。悩める子羊の道しるべ。私は試験前にお世話になりました。どうせ悩むし苦労するし辛いし痛いだろう。だがそれが何だと言うのだ。と言われた気がした。吹っ切れちゃうとなんてことはなかったし、凄い小さなことで悩んでいた自分を客観的に見るきっかけにもなってくれた気がする。逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ・・・（ｂｙ碇シンジ）だと、自分が潰れてしまいます。そうじゃなく、気を軽くしてくれた魔法の言葉。褒めすぎよねー（落としたーー！）
  

では、最後にセイヤーズお得意のギャグ、もとい軽快なオチ（言い換えても同じだから）でしめましょう。（解説すると皆さん事件解決後パブでお酒飲んだ帰り…となります）だいたいがピーターの台詞。失笑、むしろ合掌。

• 「やあ！僕の友達見なかった？変なんだよ―しゅごく変！（お前がな）」「シルクハットを被った偉そうなやちゅだよ（友達に向かってなんて言い草だ）。フレディはいいやちゅなんだ。呼ばれるとしゅぐ来て―かわいいブラッドハウンド犬みたいにね（友まで飼い犬扱い）！」「しいっ！赤ちゃん（注パーカーの事です）起こしちゃ駄目だよ。巣ごもりしてるの見てよ。すやすや巣ごもりしているだろう？」「僕のタクシーだじょ！」（満足顔で）「うちへ！！！（ああもう…笑）」
  以下サグ警部の台詞「パーカーさんまでねえ・・・証人がいなくてよかった（全くです。それにしてもタイトルここでもって来るかー一本取られましたっ）」