12月17日はセイヤーズの命日です。

久々のセイヤーズカテゴリ。

こんばんはー羽闇であります。
皆さんお元気でしたか？私はただ今室内１３度の中で、チアノーゼに笑いながら執筆しております。窓開けたままだったのよ・・・（撃沈）
自殺計画も一年後に延ばされた中、手に入れた一年の空白を何に使うか途方にくれております。
取り敢えずは貯金を頑張ろうかな・・・と凄く意味の無い決意に身を固めてみました。よっしコーヒー代にしか大枚はたかないぞっと。でも我が家ではコーヒーの匂いが嫌われているので飲食は冒険なのでした（全く腹が立つよね？笑）

そんないじめにも負けずにセイヤーズを称えたいと思います。女史ほど豪胆な作家はいないと！
主従物のなかでも際立った仲の良さを見せる彼らをあの時代のイギリスに作り出したのは、ひとえに彼女の先見の明でしょう。それと彼女の学歴も。オクスフォード出ていてあの内容。主人公の関係を抜き差しにしても彼女自身の人生も波乱万丈。アガサクリスティーは再婚に再婚を繰り返していますが、セイヤーズは未婚にて母になった過ち一回だけで後はひたすら執筆活動。子供放って置いてというのが非難されがちですが、働かなければお金は手に入らないのです。シングルマザーの鏡ですね。男に失望した彼女がウィムジイやバンターやパーカーを生み出した真意は。その結末を見れば希望でありどんでん返し。全く彼女にはして翻弄されてばかりでしたよ！ハリエットヴェインとくっついて新婚旅行まで行くのに最後の最後には１０年来の友兼使用人（笑）バンターのありがたさを身にしみて実感し幕を閉じるとは！弱いところはヴェイン嬢も母のように庇護してますがね。結局最弱だよな主人公（酷）

セイヤーズの自伝が存在しないのは先にも語りましたが、他者が書いたセイヤーズの人生本は存在します。誰か翻訳してください。きっと日本の女性は待っていますよ、何ならアガサと比較した本でもいいので。

だいたいのシリーズは翻訳されましたが創元でやっていないものがありまして、忙しい蜜月旅行の創元推理版（権利は２００８年に得る）と短編のアリババの呪文（鳩中文庫にて翻訳済）、The fantastic Horror of the Cat in the Bag、The Vindictive Story of the Footsteps That Ran、The Learned Adventure of the Dragon's Head、The Necklace of the Evidence、Talboysがあります。私の知る情報によりますと、短編第三弾は出るそうです。いつかはわかりませんが。早めにお願いします是非。間に合いません（大文字）

短編で思い出しましたが、以前気づいたことがありまして。この探偵、コスプレしすぎと言うことです（爆笑）
本編でもかなりいろいろ着ているんですが・・・普通探偵って目立っちゃいけないから服とか地味になるはずなんですけどこの人下手にお金持ちなんでそりゃもういろいろお色直ししています（語弊がある）
書き出してみるとこんな感じです。

1. 通常の服（紳士然とした服）
2. 探偵用コス（モノクロや杖、鏡などが標準装備）
3. 自然にはない毛色の孔雀という明るい柄のバスローブ（誰の死体にて友を迎える服）
4. 過去の話に出てくる英国軍服（同上）
5. 過去の話に出てくるドイツ軍服スパイ時着用（同上）
6. 絹のバスローブに鮮やかな東洋の部屋着を羽織る（雲なす証言にてバンター氏の配慮による）
7. 古びたノーフォーク・スーツ（同上。つまり田舎の平民っぽい服装）
8. 子供が生まれる父親の服（不自然な死。変装用でバンター氏チョイス）
9. 水着（死体をどうぞ）
10. 広告会社偽造勤務の為の髪の分け目を作り角眼鏡仕様服（殺人は広告する）
11. 変装用ハーレクイン服（同上）
12. クリケット競技用制服（同上）
13. 変装用身長が足りないためややだぼついた警官の制服（同上）
14. 鐘鳴らしスタイル（ナイン・テイラーズ）
15. 学士服（学寮祭の夜）
16. 新郎の婚式用服（忙しい蜜月旅行）
17. 魔術師用ローブ（短編、ピーター卿の奇怪な失踪）
18. 堂々たる藤色のガウンと、裾から覗くプリムローズ色の絹のバスローブ（短編ジョーカーの使い道）
19. トランプのダイヤのジャックの仮装（短編白のクイーン）
20. 覆面をつけ縄でがんじがらめに縛られ転がされる（短編アリババの呪文）

と、こんな感じでしょうか？（爆笑）書き出して自分でびっくりですよもう。ネタに尽きない男ですはい。こまごまと突っ込みいれたいんですがうわージレンマ。私的には魔術師がオススメですね！服は関係ないですが彼の付け焼刃なマジックといかさまが笑えますよ！（訊いていない）
コレを見て少しでも興味を持ってもらえたら嬉しくて飛び上がりますね、３０センチくらい（ぎりぎりリアルな数字）

締めがややおかしいですがセイヤーズ没後４９年に思いをはせるのコーナーでした（一回こっきりのコーナーだが）