基本は日々の徒然書きです。かなりアニメや小説の感想入ったりします。毎日更新記録復活です(は?)
セイヤーズ信仰者で貴族探偵検索(まだまだ中断中)があります。訳者様や関係者の方とは一切関係ありません。
それでも良いと言う心の広い方はどうぞゆっくりしていって下さい♪
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もしかしたら、初めてかもしれない。こんなに青臭く生真面目で、真正面から吐き気を催すような社会問題に立ち向かった推理小説は。
と言うわけで、このブログでも初になりますね本のレビュー!!☆記念すべき第一作はひきこもり探偵シリーズの完結編にあたる第三巻「動物園の鳥」になりました。
第一巻「青空の卵」第二巻「仔羊の巣」に次ぐ第三巻の「動物園の鳥」になるわけですが、まずタイトルが深くていいですね~。文字通り孵化から始まり巣立ちまでなんですよ、主人公坂木司(作者と同名)の親友鳥井真一の。
話の流れは短編的なもの(最終話を除く)で構成されており、回を追うごとに登場人物が増えていくんです。最初は本当に重度のひきこもりなので二人だけの世界。そこからだんだん鳥井の家に人が遊びに来るようになっていく・・・
毎回持ち上がる人間関係や社会問題の着目するところには驚かされ目を見張るものがあるのですが、推理小説としては確かに面白い類のものではありません。鮮やかに推理するわけでもなし探偵が捕まったり脅されたりするわけでもなし。しかしこの独特の雰囲気にはそれにはそれの良さがあるわけで。
全三巻を通して誰しも何かしらのカタルシスを感じるであろうこの作品。心の傷と真正面から向き合わされるので(笑)苦痛は苦痛なんですが、それを乗り越えさせてくれる一種の鳥井のカリスマ的何かに私たちは導かれるのです。(ですが私の宗教はあくまでもセイヤーズその人から不動ですが)因みに何か信念を持つことに自信を持てたのもこの小説は一躍買ってくれた気がしますね(照)
この小説を読むと、とにかくやたら弱くなってしまう・・・とみに普段気を張ったり自分を見せなかったりする人こそずしんと来るものがあるんではないと思います。飾らない強さが確かにそこには存在し、きちんと機能している。それがたまらなく嬉しい。そして応援したくなる。
ここで少しキャラ紹介を。坂木司は所謂ワトソン役なのだが、他のワトソン役の例に漏れずちょっと抜けている。馬鹿ではないが無類のお人よしで涙もろい。でもって鳥井真一のシンパ(笑)一種神聖視しています。今回依存の話が出てきますが脱却を良い意味で図ってくれて良かったです。べたにはべたでしたが(酷)彼は鳥井真一というひきこもりで自分しか必要としていない彼を守り支える人物。人という漢字は支えあって出来ている!そんな感じです(どんなだ)ただし自分もちょっと病的に鳥井を介抱しすぎという自覚はあるものの無意識下の依存心、先へ進み今を壊すことへの恐怖心から一歩を踏み出せないでいたのでした・・・(誤解を招きそうな発言にも取れるような・・・)
で、探偵役の我らが鳥井真一は身長が低く細っこいひきこもり。それだけなら可愛げがあるかもしれないがこれがかなりの毒舌な為お姫様というわけには行かない(何)昔のいじめが原因でひきこもりになった。彼には仮面が無く、どんな相手であろうが全て本音で話す。それだけ純粋で傷つきやすい心を持っている反面その悪魔的毒舌で周囲を唖然とさせることしばしば(その度に坂木がフォローする)ちなみに彼の唯一心を許している相手が同級生であった坂木司である。坂木司が持ち前の涙もろさでもらい泣きを始めると、エムパスのようなもので鳥井真一も泣き出し(しかも言動が小学生にまで幼児化する)収拾が付かなくなる(爆笑)あ、いや勿論これが萌え所なんですけれど。
で、探偵役の我らが鳥井真一は身長が低く細っこいひきこもり。それだけなら可愛げがあるかもしれないがこれがかなりの毒舌な為お姫様というわけには行かない(何)昔のいじめが原因でひきこもりになった。彼には仮面が無く、どんな相手であろうが全て本音で話す。それだけ純粋で傷つきやすい心を持っている反面その悪魔的毒舌で周囲を唖然とさせることしばしば(その度に坂木がフォローする)ちなみに彼の唯一心を許している相手が同級生であった坂木司である。坂木司が持ち前の涙もろさでもらい泣きを始めると、エムパスのようなもので鳥井真一も泣き出し(しかも言動が小学生にまで幼児化する)収拾が付かなくなる(爆笑)あ、いや勿論これが萌え所なんですけれど。
坂木司あっての鳥井真一。鳥井真一あっての坂木司。
という関係が、だんだん壊れていくんですがね。殻からでるわけです。二人を取り巻く人物がこれまた個性的。と言うか悪い人がいない。みんなおのおのトラウマや傷を持っているのだが、それを自覚していて笑って生きている人物ばかりなのだ。とくに警官二人組みがお気にですが。
つらつら書いてきましたが、特に推したい点は
1・鳥井真一と坂木司の関係の変化
2・社会問題を直視することへの嫌悪の払拭
2・社会問題を直視することへの嫌悪の払拭
で、しょうかね。結構苦しいですよマジで。生ぬるい倫理観とか吹き飛ばされますから覚悟してください。
ぶっちゃけそれが読んでほしい理由でもあります。生ぬるさに満足できない貴方は読むべきだと思いますよ。
読後はホットココアをこたつで飲む感覚です。
ぶっちゃけそれが読んでほしい理由でもあります。生ぬるさに満足できない貴方は読むべきだと思いますよ。
読後はホットココアをこたつで飲む感覚です。
で、文庫版あとがきにもありましたが、こんな真面目な小説につけていいのだろうか?ぴったりソング略して「ピタソン」!!しゃばけでおなじみの畠中さんは(坂木司さんとも仲が良いらしいですね)「もらい泣き」を推していらっしゃいました。流石ですよ流石。確かに!泣くということがこの小説を作っていると言っても過言ではないのですから。ただ、私もひとつ案を出させていただくのならば、この第三巻「動物園の鳥」にかぎっては
angelaの「fly me to sky」です。アニメ蒼穹のファフナーのテーマ曲なんですが、それから頭を切り替えるとこれがはまります。坂木の葛藤、鳥井の為に坂木がどんな決断をするか。それが見えてくる曲だと思います。
さてさて、ではそろそろしめにしたいと思います。是非「ひきこもり探偵」シリース読んでください。三巻にはレシピもついています。鳥井のようにはいかないでしょうが作るだけ作ってみようと画策中(笑)
永遠と絶対の差を考えながら眠ることにします。
では。羽闇でした(^^)ノシ
では。羽闇でした(^^)ノシ
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虫食いりんご。嫌だ食べたくない。ではなくちょっとさぼっていたらこんなことに。いかん!!ちょびっと復活中。
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鯉幟泳ぐ空には黄砂あり。黄金の川の流れは絶えずして、しかしその主はおらず栄枯盛衰を嘆くべくもなきや。人類滅亡の日も近し。
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こんなブログに足を運んでいただけるなんて…!有難う御座います!!
少しでも楽しんでいただければ幸いです。そしてここで逢ったのも何かの縁。またのお越しをお待ちしております。
† 脳内 †
上から順に占有率が高かったりします。
† 私の生態 †
旧変人。
新変態。
その差は計り知れない。
HN:
羽闇黎(ハヤミレイ)
性別:
女性
職業:
人間です。
趣味:
探究。
自己紹介:
BloodType/AB(二重人格キター)
発生日/紀元前400年前とかどうですか
好きな動物/黒猫。
普段の生態/隙あらばお絵かきと音楽鑑賞(特にゲーム曲)後はデータ収集と…(ブツブツ)
実は神道無念流(例えば芹沢鴨や永倉新八や桂小五郎)の血を継いでいる。
BloodType/AB(二重人格キター)
発生日/紀元前400年前とかどうですか
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